Domaine Aoi Untitled 01

-商品詳細-
原料米:長岡市産 自社栽培 五百万石
精米歩合:-
Alc度数:13度
製造元:葵酒造
(新潟県 長岡市)

葵酒造初となる自社米でのフラッグシップブランド「Domaine Aoi」の実験酒!
お米の個性と葵酒造らしさへの探求を深めた1本!!

Domaine Aoi Untitled 01



-蔵元案内より抜粋
2025年から始まった葵酒造の酒づくりと米づくり。

その二つを掛け合わせた、葵酒造ならではの「Domaine Aoi」をこれからどのように発展させていくか。
私たちらしい日本酒のあり方を探求するものとして「Domaine Aoi」においても、実験的なシリーズである「Untitled」のラインを用意することにしました。

初年度の取り組みは「山卸速醸」。
青木魁人が育てた五百万石の個性を、酒づくりからもう一段引き出すことを目指し、酒母をつくる際に米をすりつぶす「山卸」を行いました。
人の手を用いる工程を加えることで微生物を招き入れ、速醸にはない味わいの奥行きを引き出す。
その後は乳酸と酵母を添加する形で醸造し、さらに夏を越して味わいを乗せてからリリースすることを想定して、甘味を抑えた設計としています。


商品案内が届いて「山卸速醸」という初めて見る単語にフリーズ…(笑)
こういう時は造った人に聞くのが一番!
醸造責任者である阿部氏にすぐさま電話を繋ぎ色々と質問。

山卸速醸は葵酒造となる前の高橋酒造時代に「つぶし酛」という呼び名で既に確立された醸造方法だったようです。
これは熱い…!まさに高橋酒造時代のリバイバルとも言える手法。
豊富な醸造キャリアをもつ阿部氏にとって初めて山卸だったそうで、様々な醸造のスペシャリストから山卸についての情報を収集。
そしてそれらの情報を咀嚼し反映させたお酒が今作になります。
初めての山卸はどうだった?楽しかった?と聞いてみると「いや…楽しくは無かったです。全く(苦笑)」という意外な回答が。
「初めての作業でワクワクよりもドキドキの方が遥かに勝っていて、魁人さんが作った五百万石をより葵酒造らしい味わいに表現する為に必死でした…」
こういう男なんです阿部氏は。
内に蒼い炎を燃やしながら今できる事を精一杯やり切る。
お米の個性や酵母の特性を引き出し活かしながら、葵酒造らしい香味とは何かを考え続ける。
底冷えする蔵の中で、声を掛けるのも躊躇してしまうくらいの緊張感を放ちながらお米を丹念にすり潰す阿部氏がありありと想像できました。

基本的にはのDomaine Aoi 長岡と同じ条件で醸された今作ですが大きな違いはやはり山卸作業の有無。
山卸の有無が味わいにどんな変化をもたらしたのか。
テイスティンググラスを持つ手にも力が入ります。

若いメロンに仄かに穀物とミネラルが感じられる繊細さで穏やかな香り。
さらりと滑らかな舌触りから清廉な甘味がじわじわと溶け出します。
溶け出した甘味はお米のエキスを感じる旨味へとゆっくり変化。
同時に舌の両脇を軽く刺激する酸味が現れ旨味と酸味が高次元で調和。
やがてミネラルを感じさせるニュアンスが顔を出しキラキラと喉元へ滑り落ちていく。
香りでも感じられた仄かな穀物感とクリーンな余韻が続きます。
よく冷えた状態ではシャープで切れ良い味わい。
温度が上がるにつれてお米のエキス感と旨味の余韻が顕著に。
様々な温度でぜひお楽しみください!

「Domaine Aoi 長岡,2025」と比較すると味わいの情報量、レイヤーの数が多い印象です。
それでも一つの味わいやニュアンスの主張が激しい訳ではなく、全ての味わいが高次元でまとまっています。
もちろん「Domaine Aoi 長岡,2025」との飲み比べもおすすめです!!

今作は実験的なお酒の為入荷数は極少量となります。
今後もこの山卸速醸を用いたお酒がリリースされるかは…
この機会をお見逃しないよう!


昨年から事業承継を経てスタートした葵酒造。
全てが実験的で、同じものは一つとして存在しない酒「Maison Aoi Untitled」シリーズをリリースし、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け抜けた1年。
蔵元の青木さんをはじめ、葵酒造のメンバーは一層タフに、より一層素晴らしいチームになったように感じています。

 僕自身も新潟酒の陣や若手の夜明けといった大型日本酒イベントで葵酒造ブースのお手伝いをさせて頂きながらその注目度合いを肌で実感。
日々悩み、時にはメンバーの面々とコミニュケーション、飲みにケーション(笑)を取りながら共に激動の1年を過ごさせて頂きました。

11月下旬、久しぶりに蔵にお邪魔してきました。
蔵内に入ってびっくり!!
まず景色がまるで違う。
漂う匂いも昨年とは全く違う。
不要な物をすべて撤去した広い仕込み蔵に新しいタンクと古いタンクが整然と並ぶ景色に感嘆の声が漏れました。
この感動は昨年の葵酒造を知っている人なら共感できるはず(笑)
メンバーも増え、設備も新たに投入された物もあり、着実にアップデートを重ねていました。
新体制となった葵酒造ですが、昨年初めて訪れて感じた「暖かくポカポカとした陽だまりのような空気感」は全く変わらず、今年も良い造りができているんだなと胸がじーんっと暖かくなりました。

2年目の葵酒造はどんな物語を紡いでいくのでしょうか。
初年度とは比較できない程のプレッシャーがあるハズです。
初年度にはなかった苦悩もたくさんあると思います。
実際醸造責任者の阿部君(りゅうやん)は造りスタート前に重圧に押し潰されさそうになったと教えてくれました。
そんなプレッシャーや苦悩を勝手に僕も背負いながら葵酒造と共に進んで行こうと思います!
もう既にワクワクとドキドキが止まりません!