吾有事 サングロウ 火入れ
原料米:出羽燦々
精米歩合:50%
Alc度数:13度
製造元:奥羽自慢(山形県 鶴岡市)
想いを引き継ぎ、さらなる進化を遂げた熱情の酒!
これぞサングロウ!大本命の火入れVer.!!
全国5店舗限定
吾有事 サングロウ 火入れ
1,800ml/¥3,960(税込)
檸檬の様なキュートな酸味は今年も健在。
グレフル感たっぷりな爽やかさと音速の味キレ。
全体のまとまりとバランスがとても綺麗で、やはり火入れが一番しっくりくると感じました。(もちろん生も直汲みも最高なんですが!)
いつまででも飲み続けていられるし、飲み続けていても身体が楽ちん。
一人で720mlを空けても翌朝はケロっとしてました(笑)
今季のサングロウは「澄み切った味わい」という言葉が相応しい仕上りです。
この火入れVer.はそんな感覚が一番伝わりやすい1本だと確信があります。
キーンと冷やして、常温で、お燗で、燗冷ましで、
そしてご存知ICE BOX割りで!
楽しみ方が幅広いニューモダンな味わいをお楽しみください!!
今季のサングロウもみなさまと一緒に全力で楽しんでいきたいと思います!
サングロウは2021年にスタートしたばかりのお酒です。
とある1本の素晴らしい酒が終売になる事からこのサングロウは始まりました。
熱い想いを抱いた3人の男たちの手によって…
3シーズン目のサングロウは!
以前から交流のあった3軒の酒屋さんが新たに仲間に加わり全国へと羽ばたきます!
田舎町の2軒の酒屋と酒蔵から始まった物語がここまで広がるとは…
ビビりまくっていた初年度の自分に教えてあげたい(笑)
3軒の酒屋さんには、僕とカネセさんから「一緒にサングロウをやりませんか?」とお声がけいたしました。
3軒の酒屋さんともお声がけする以前から、サングロウ誕生のストーリーや味わいをとても理解してくださっていて、同じ熱量でやっていける!というか、単純に一緒にワイワイやっていきたい!と思ったのでお声がけした次第です!
みなさんパワフルすぎる酒屋さんなので声を掛けた自分が振り落とされないように頑張ります(笑)
今までよりちょっとだけ鳥達とみなさまの距離が近くなる事と思います。
初年度、昨年より応援頂いている方は「こんなに大きくなって…」的な感じで、初めましての方は「今後とも宜しくどうぞ!」的な感じで、お付き合い頂ければと思います!!
2023年3月28日。
今季で3季目となる「吾有事 サングロウ」の上槽の為、鶴岡市の奥羽自慢さんへお邪魔しました。
こまめにりゅうやん(奥羽自慢 製造責任者 阿部龍弥)から経過連絡をもらっていた醪と初対面。
醪の段階から既に良い香りがムンムン!
「毎年言ってますが今季の出来が一番良いっす!」というりゅうやんの言葉通り、上槽前でもその仕上がりが感じられる面構え。
そんな醪がヤブタを通って受けタンクへと…
そして正真正銘のしぼりたてをテイスティング。
まんまラムネのような香りに誘われるように一口…
うぉぉぉ……
これぞサングロウ!と言わんばかりの酸味を感じつつ軽快なボディと乳酸感がほんのりと。
そして圧倒的なまでのクリアさ!!!!
昨年も相当クリアな質感でしたが、更にもう一段階上のステージな印象。
「澄み切った」という表現はサングロウの為にあるとすら思える質感。
一口飲んで感動し、もう一口飲んで思わず笑って、もう一口飲んでみんなで歓声をあげました!!
ひとしきりテイスティングを終え、あーだこーだと感想を言い合って、りゅうやんから一言。
「じゃあ、そろそろ汲みますか!」
忘れてたー(笑)
本題はテイスティングではなく、直汲みだったということを…
今回は残念ながらスケジュールが合わず来山が叶わなかった3軒の酒屋さんの分も直汲み。
なので1,800ml〇〇○本、720ml〇〇○本と相当な量!
これをりゅうやんの厳しい視線と指導に耐えながら、カネセさんとお客様の笑顔を思い浮かべながら汲む!
汲む!汲む!
汲みまくるっっ!!
途中〇〇未遂や、りゅうやんの〇破壊などトラブルもありましたが、丸一日掛かってなんとか終わりました。
作業後、蔵から出た際に見上げたサングロウが眩しかったっす…(笑)
「最高の出来」を毎年更新する吾有事 サングロウ。
昨年以上があるのか?と疑問を抱いても、それを軽々と超えてくる味わいに心が震えます。
この時代に同い年でこんなにも素晴らしい酒を醸せる人間に出会えて良かった。
そして想いを共有できて、同じ方向に進んでいける仲間と出会えて良かった。
酒屋という生業を選んで本当に良かった。
今年も様々な想いが溢れます。
発売日は4/17(月)。
りゅうやん32歳の誕生日です。
発売まで今しばらくお待ちください。
-吾有事 サングロウ 誕生までのおはなし
2019年 初夏。
僕と同い年の阿部 龍弥(りゅうやん)が醸造責任者を務める奥羽自慢から、度肝を抜かれる1本の酒がリリースされました。
その酒の名は「吾有事 純米吟醸13」。
冷、ぬる燗、ICE BOX割…etc、どんな飲み方でも心地よく、個性があり、身体に染み渡るボーダレスな味わい。
「ニューモダン」「次世代の酒」という言葉がしっくりとくるその酒に、僕は一瞬で虜になりました。
事実、晩酌は13しか飲まない時期があったほどです(笑)
翌年。
進化を遂げた13のリリース案内を今か今かと心待ちにしていた僕にりゅうやんから連絡が。
「今季、13は造れません…」。
まさに青天の霹靂。
あんなに旨い酒がどうして?
どうして分かってもらえない?
どうして僕はお客さんに伝える努力をもっともっとしなかった?
どうして?どうして?どうして?
そんな悔しさと喪失感が込み上げてきたのをはっきりと覚えています。
今思えば、りゅうやんも相当に悔しくて、苦渋の決断だったんだろうなぁ…
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そして、13の製造終了に僕と同じく悔しさと、13を失う事に大きな危機感を持った男がもうひとり。
新潟県 長岡市の酒販店、㈱カネセ商店 菊口 靖啓 社長!
僕が3年間たくさんの事を学させて頂いた酒販店であり、公私ともにお世話になりっぱなしの大恩人です。
「こんな旨い酒が世から消えるのはおかしいじゃねぇか!やるぞマコ!!」
「あたぼーですよ。や り ま す か !!!!」
こうして、新潟の㈱カネセ商店と、山形のまるはち酒店、全国2店舗限定のオーダーメイドという形で13の復活を決意!
僕たちの想いをりゅうやんに伝えると「実はブラッシュアップしたレシピはもうあるんです!前回の13を超える酒を造ります!」と頼もしい言葉が!
こうして13の復活と進化に向け僕らは動き始めました。
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僕はネーミングやラベルデザイン、りゅうやんは酒造りと発売における社内調整、菊口社長はスーパーアドバイザー(笑)として、毎日のように連絡を取り合い、3人であーでもないこーでもないと「大人が本気で遊ぶ」を地で行ったワクワクだらけ日々を過ごしました!
こうして、クリアしなければならない山積みの問題を一つ一つ達成していきました。
因みにこの素敵なラベルを形にしてくれたのは、カネセ商店飲食店部門の元スタッフで酒田出身の「しーちゃん」。
幾度となく(ほんとに10や20じゃきかないくらい)お願いした修正依頼に嫌な顔一つせずに最後の最後まで良いモノにしようとしてくれました!しーちゃん、ありがとう!
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僕らの酒がR2BY 奥羽自慢 最後の仕込みとなり、皆造を迎えた四月十五日。
僕はいてもたってもいられず蔵にお邪魔していました。
酒蔵特有の凛とした空気の中、製麹の段階から味を確認させてもらっていた醪が静かにポンプを通りヤブタへと。
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…
上槽開始から数分後。
ヤブタの側に2人並んで正真正銘の「搾りたて」を試飲。
りゅうやんは「予想通り、いや予想以上に良い出来です!」と安心したように小さくガッツポーズ。
その隣で僕は何度も無言で口へと運び味を確認しているフリをして、込み上げてくるナニかを必死に堪えていました(笑)
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「Sunglow」
朝日のように清らかに、
夕日のように暖かく、
サングロウを飲んで頂いたみなさんに沢山の輝きを与えられるように、と願いを込めて名付けました。
「吾有事 純米吟醸13」の想いを引き継ぎ、細部に至るまで大幅にブラッシュアップし進化を遂げた熱情の酒「吾有事 サングロウ」。
いよいよ発売です!!
”太陽の輝きを放つ熱情の酒”を是非お楽しみください!!
<製造元>
奥羽自慢㈱
〒997-0346 山形県鶴岡市上山添神明前123
醸造責任者 阿部 龍弥